アジア衣料のお洗濯方法
東南アジアのエスニック衣料は天然の素材(綿・麻・ウールなど)・染料を使用しているものが多く、色止め加工などがされていないものが殆どです。雨などでの水濡れ、汗などで他のものとの摩擦があると色移りすることもあります。お洗濯でも色落ち、色移りの恐れがありますので単品でお洗濯することをお勧め致します。ものによっては素材により色がでないものがあれば、数回のお洗濯でおさまるもの、延々と色が出るものもあり様々です。衣類は特に着用前に単独洗いをし、色の出具合を観察してみて下さい。水に浸けただけではそうでもないな?と思っても洗剤を入れて押し洗いするとフワフワッと色が出てくることがあります。
基本的に綿や麻、レーヨン素材等は刺激の少ない中性洗剤やオシャレ着専用の洗剤で手洗い・押し洗い、又洗濯機をご使用の際は裏返しにして必ずネットに入れ、薄手のものは手洗い・ソフト洗いのコースを選択します。デリケートなシルク製品、縮みがでるウール毛糸の製品は手洗い・押し洗いをお勧め致します。
洗剤と一緒にお酢を約100ccを入れて洗うと色落ち止めになります。少量手洗いの場合、お酢は約カップ4分の1程度で良いでしょう。色が多くでるものは着用前に2度ほどお酢洗いすると良いかもしれません。効果は染料にもよりますが、色落ちの軽減が期待できます。
脱水は薄手やガーゼ地のもの、シルク製品はタオルに挟んで叩いて押し絞りをし、その他洗濯機で脱水をかける際には極力弱めに1~2分程でOKです。
脱水後は速やかに形を整えて、色褪せを防ぐために裏返しにして陰干しをして下さい。濡れたままで他の洗濯物と一緒にしたり、脱水後長時間放置しますと、色移りする場合がありますのでご注意下さい。
しかしお洗濯は日々のこと。いちいち単品洗いは面倒!手洗いも面倒!店主もめんどくさがりのため、色の出る衣類はなるべく似たような色合いのもので分けネットに入れ、黒いもの暗い色のものと一緒に洗濯機でお洗濯しています。
一点ものの多いアジア衣料。長持ちさせるには手洗いが一番ですが、リピート可能な定番品などであれば色落ち色移りとネットに入れることに気をつけて普段洗いでも良いかもしれませんね。
少々手間はかかりますが、アジア独特の風合いや手作り感をより長く楽しんでいただけますと幸いです。